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阪神・淡路大震災まち支援グループ まち・コミュニケーションの活動日誌 ※写真は、震災やまちづくり学習研修受入をしている様子です。
第6回御蔵百聞くらぶ(山田脩二氏)
 カメラマンでカワラマンの山田脩二さんが、御蔵百聞くらぶでお話してくださいます。

語り手:瓦師・フリーカメラマン 山田脩二さん
題名:地域社会が醸し出す 津々浦々の風土萬感は・・・・今
日時:9月17日(日) 14:00〜
場所:御蔵古民家集会所

山田脩二氏の兵庫県県立美術館での案内

過去の御蔵百聞くらぶ
唐十郎氏(第1回百聞くらぶ)の様子
内容

御蔵百聞くらぶは、神戸市長田区御蔵通6丁目にある、古民家を移築して建てた自治会館を会場に、2005年から開催しています。語り手と同じ目線で話が聞ける、小さな講演会です。今後の生き方のヒントになるお話をおねがいしています。

山田脩二(やまだしゅうじ)プロフィール
1939年西宮市生まれ。 (株)凸版印刷入社後、62年にフリーランスのカメラマンとなる。主に建築、美術など、造形的な写真を撮りつづけると同時に、日本各地の新旧が入り混じった村、町、都市の風景を撮影する。82年に職業写真家に「終止符宣言」をして、兵庫県淡路島の瓦生産地、津井で粘土瓦の生産に従事する。2年後に「山田脩二・淡路かわら房」を設立。2006年2月には、兵庫県立美術館で40年余りの活動を回顧する個展を開催。著書『カメラマンからカワラマンへ』(筑摩書房・1100円)ほか多数。

講演内容
この国の津々浦々に点在する大・小さまざまな地域社会・集落には、固有の表情−顔があります。その姿・かたちは、季節・光・影・風などによって特有の豊かな情景・情感を醸し出してくれています。しかし、今や、それらの風景もなつかしい記憶の場面(一つのシーン)になりつつあります。
特に、この四半世紀の間に、高度成長・・・・、開発・公立・合理化など、経済優先の無節操で、楽天的なかけ声によって、タダタダボー然とするような猥雑で乱雑な後継が、都市にも地方にも繰り広げられてきました。無残な姿です。そんなことを嘆いても仕方ありません。
世の中には多種・多様な職種があり、出来事があります。その中の一つにモノを撮る作業“写真”の表現があります。私、20年程前までは、プロのカメラマンでした。が、写真家に終止符を宣言して、淡路島に住み、地場産業の“瓦”に深くかかわり、瓦師となりました。カメラマンからカワラマンへの一字違いの転職・転移・転進も、淡路島の貴重な土を焼いた瓦とともに、この国の津々浦々を旅しています。
瓦の製造に最も重要な“粘土”は、この国の風化した土・風土の一部を焼かしてもらっています。それだけに、重い、思い入れを持ち続けています。屋根の上に瓦が葺かれ、多く使われれば、淡路の地場産業の瓦生産が活性化する・・・などと、単純には思っていません。屋根に登った瓦たちが、それぞれの場所・場面で、どのような表情を醸し出し、風景を創りだしてゆくかが重要だ・・・と思っています。
日常、見慣れてしまった、素材の質感・表情・生命力などの存在感こそが、この国の特有の個性であり、魅力です。風化しながらも見え隠れする光と影の演出する限りないドラマ・・・。その、うつろう風光・風姿・風合・風流などに、私は感動しつづけてきました。きっと、それこそが、この国の不易流行・風土萬感です。

山田脩二
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